撮影RAW
SONY α7S3 FE 24-105mm F4G OSS 1/100秒 F4 ISO250 AWB
撮影JPEG
SONY α7S3 FE 24-105mm F4G OSS 1/100秒 F4 ISO250 AWB
撮影HEIF
SONY α7S3 FE 24-105mm F4G OSS 1/100秒 F4 ISO250 AWB
上記RAW+HEIFとRAW+JPEGで撮影したデータサイズをみていただくと、HEIFがJPEGの約1/3のデータ量しかないことが分かります。
RAWとHEIF画像はLightroomで書き出したデータ(補正なし)。仕上がりとしてはHEIFとJPEGでは中間調からシャドーにかけての濃度が違っているのが分かります。また、RAWデータとHEIFでは、AWB(オートホワイトバランス)の効きがHEIFの方が正確に撮影されていると感じます。RAWの方が若干青かぶりしいて、HEIFは若干眠い、どちらも微調整の範囲。RAWデータは、書き出し後は695KBのデータになりました。
ちなみに、RAWは16ビット、HEIFは10ビット、JPEGは8ビットです。
HEIFデータは使えるのか?
2015年に登場して、2017年からiPhoneに採用されているファイル形式HEIC(ヘイク)は、Appleが採用しているファイル。ファイルとしてはHEIF型式ですが、メーカーによって名前が違っている。
今回は、SONYのHEIF(ヒーフ)について記載します。HEICとHEIFについてAppleやAdobeの対応が一緒ではないので。
一部ミラーレスカメラにもJPEGと同じようにファイル形式として採用されましたがSONYはHEIF(拡張子は.HIF)とキャノンは(.heic)2023年7月現在採用されています。
私の使用しているソニーα7S IIIでは、もともと入っていましたが最近まで気付いていませんでした。「かつきしょうへい」さんのYouTubeでRAWとJPEGのお話(2022年10月頃)の時に、最後にHEIFについの説明が少しありました。
ただ、「Lightroom Classicにまだ対応していないので」と締めていましたが、どこまで使えるか検証してみました。
結果 : 使える
今の私の環境では使える。
SONYについてはAdobe Lightroom Classicは使用可能ですが、Photoshopは開きません。ただ、ファイルの拡張子を(.heic)※1 に書き換えるとPhotoshopでも開きます。
※1 拡張子を書き換えると色情報やコントラストが変わりせっかくHEIFで撮影した意味がなくなります。
メリット
- HEIFは、JPEGの半分以下のデータ量
- JPEGの8ビットに対して10ビットと再現可能な色の数に大きく差があります。※再現可能な色の数が8ビットが約1600万色、10ビットが約10億7300万色
- Lightroom Classicに対応(バージョン6.4)
デメリット
- Photoshopに対応していない
- HEIFに適した環境を持っていない人には送ってはいけないデータ
- Lightroom Classic ノイズ軽減には対応していない(JPEGも一緒)
まとめ
以上のようにOSを含めた最新環境であれば、まったく同じように使用できると言う点では、データの軽いHEIFにメリットがあります。
当然気をつけなければいけない問題もあります。撮って出しのHEIFデータを誰かに送らない。送る際は一度JPEGにしてから送る。
最近は、カメラの使い方として「クリエイティブルック」で撮影したJPEGデータをLightroom Classicで若干補正するだけで使えるので、重いRAWデータで、自分の好きな色設定に追い込むより早い。
そうなるとJPEGがメインでRAWデータが保険的な使い方ができるのではと考えています。
そんな運用を考えるとHEIFにすることで、軽いデータでの運用が可能になります。SDカードなどやパソコンのパワー不足と言った問題が解決されます。
もしかするとα7RVなどの6,000万画素の画像データもHEIFで運用すると軽いデータになるのではと考えると、いずれ6,000万画素カメラという選択肢も出てきそうです。ただ、RAWデータは1枚130MBあるのでHEIFのみの撮影でしょうね。
bellecoureのブログをご覧いただきありがとうございました。
専門家ではないので、もし間違っているところがありましたら教えてください。あくまでも自分が使う中で疑問になったことを検証しています。